去る9月1日、弊社はオンラインにて、【SDGs未来塾】第1回店舗SXセミナーを開催いたしました。当日は、東京・スウェーデンのマルメ市・スウェーデンのゴットランド島を結んだライブセミナーを敢行!COOPのマーカス店長には、バックヤードを含め、店内を廻りながら、サステナビリティーへの取り組みを解説していただきました。今回は、その模様を簡単にご紹介させていただきます。

2022年9月14日 Whywaste Japan シニアオフィサー 小川 訓昌

講師の、ペオ・エグベリさん、エグベリ聡子さん、COOP Visbyのマーカス店長

 本セミナーでは、冒頭で、サステナビリティー実装社会として世界をリードする北欧スウェーデンのSDGsに対する基本的な考え方を学び、そして、COOP Visbyのマーカス店長に店内を案内していただきながら、サステナビリティーの実践事例についてお話を伺いました。

◆COOP Visbyのサステナビリティー(一例)

◎果物・野菜売場では包材を使用しない(量り売り)
◎トマトは包装無しの仕入れが困難だったので、自家栽培して量り売りに
◎ミスト装置を設置し、果物・野菜の廃棄を3割減
◎電力削減のため、冷蔵の陳列什器はドア付きに
◎魚関連はMSC/ASC 認証付があたりまえに
◎賞味期限間近の商品は大学生に8割引で販売

◎廃棄を防ぐために「Semafor」で期限管理を徹底
◎割引販売で廃棄を回避
◎廃棄寸前の商品は不可価値のある商品にアップサイクル
◎プラ容器の回収システムも進化(使いやすさの追求)
◎店内から発生する生ごみはコンポスト(生ゴミ処理機)機で堆肥化
◎その堆肥を店内で販売

◆企業も教育者

 例えば、価格の安さを売りにしている店舗の入り口にある掲示板では、「このマークの商品を選べば大丈夫。他の商品はほっといていい。」といった意味合いのメッセージとともに、数々の環境配慮型商品の認証マークが提示されていたり、ハンバーガーの店先には「肉0%、うまさ100%」とのセールストークで肉を使っていない商品のポスターが掲げられています。また、COOPのレシートには、環境に良い商品にはクローバーのマークが印字されています。
 スウェーデンでは「企業も教育者」と言われており、これらはその好事例と言えます。

◆参加者からの声

◎日本でも実現できそうなことも多く、ヒントもたくさんあると感じた。
◎何か再利用して使えるものはないか、というアイデアにまず驚かされた
◎久々に時間を忘れたセミナーでした。
◎実際のスウェーデンの店舗からの中継で、貴重な体験ができ、ワクワクしながら視聴しました。
◎日本の消費者のリテラシーの高さに期待するのでなく、醸成する仕掛けが重要だと感じました。
◎企業が社会の教育者となるべきというメッセージがとても印象的でした。

◆次回の店舗SXセミナーのご案内

次回は、「食品ロス問題」にフォーカスして開催いたします。
来る10月5日に開催する「店舗SXセミナー」では、食品ロス問題ジャーナリストの井出留美様をお招きし、小売店舗における食品ロス問題に対する考え方、および先進的な世界の実践事例を紹介していただきます。

【第2回店舗SXセミナーの概要】
日時: 2022年10月5日(水)~10月11日(火) ※お好きな時間にご視聴いただけます。
場所: オンライン<録画配信>
参加料: 無料
参加申し込み: Peatixから、無料チケットをお買い上げください。
https://sdgs-miraijyuku-sx2.peatix.com 

是非、ご視聴ください。
該当する部署の方にもご紹介いただけると幸いです。