Semafoが評価を受けるポイントのひとつに、単独で機能する(基幹システムとのシステム連携の必要が無い)ことがあります。短時間、リーズナブル、かつコンパクトサイズ(1店舗の1カテゴリーから)で導入できることがその大きなメリットです。一方で、〝部分的にシステム統合できないか?〟といったご相談や、〝自社で開発できそう!〟という感想をいただくこともあります。今回は、Semaforとのシステム統合、自社開発の可能性について説明させていただきます。
2022年5月12日 Whywaste Japan シニアオフィサー 小川 訓昌
◆Semaforと、御社システムとの統合
店舗DX化の流れの中で、極力手作業を減らし自動化に切り替えることは当然の課題と言えます。それは、作業負担を減らすばかりでなく、ヒューマンエラーのリスクを減らすメリットをもたらします。Semaforを運用する上では、「商品リストのインポート(クラウドサーバーにデータをアップする)作業」がそれにあたります。「商品リストのインポート作業」には3つの方法があります。Semaforのサーバーと御社の基幹システムをAPI統合することで自動化させることも可能です。
<商品リストのインポート方法の選択肢>
API統合については、御社側の希望や与件に沿って構築することが可能です。スウェーデンの開発チームを交えたオンラインミーティングを重ね、御社と協力しながら独自の基準にマッチする最適なソリューションを提供させていただきます。※当方が通訳をいたします。
◆自社開発のリスク
Semaforの概要をご説明すると、第一印象として、〝極めてシンプルなシステム〟と思われるのか?(そのような説明をしているのですが・・・)〝これなら自社開発できそう!〟と思われる方も多いようです。実際、ヨーロッパのいくつかの大手小売業者は、自社内でシステムを開発することを選択しました。しかしながら・・・、2社のチェーンさんは自分たちで開発するために多額の費用と時間を費やしたにもかかわらず、そのクオリティに満足がいかずに最終的にWhywasteに移行することを選択しています。
結論から申し上げて、自社開発はとてもリスキーです。それは何故なのか?
◎試行錯誤の経験に乏しいから
Whywasteは、専門チームを作って5年以上の時間と35を超える小売チェーンとの協業の中でべストプラクティスを集積してきました。 シンプルに見えがちなシステムの中に、思考錯誤の中で培ったスキルとアイデアが満ちています。1社でこれに太刀打ちできることは不可能に違いありません。
◎世界に広がる同志のネットワークが無いから
Whywasteは、世界38か国で導入されており、「店舗からの廃棄物を削減したい!」という同じ課題に取り組む同志から、問題点や対策のアイデアが集まってきます。個別にカスタマイズする案件以外のアイデアについては、改善に値するものは採用され、システムに実装して共有されます。これもまた、1社で太刀打ちできることは不可能に違いありません。
◎最新のシステムを構築することは困難だから
Whywasteは、廃棄物削減ソリューションのヨーロッパ(グローバル)リーダーであり、市場で最も広く使用されているソリューションを既に提供しています。 また、Whywasteを使用するということは、最も近代的なシステムを使用することを意味します。そしてそれは絶えず、さらに開発され続けています。
◎新しいソリューションも開発できるか?
店舗DX化の流れの中で、日々、様々なソリューションが打ち出されています。例えば、ダイナミックプライシング、AIを利用した価格設定システム、モニターを利用した販売予測と補充システム等々・・・。自社内の開発で、これらの開発に向けてのロードマップを描けるでしょうか?
Whywasteは、継続的に新しいソリューションを開発しており、既存のお客様に新しいソリューションを試験的に導入する最初の機会を常に提供しています。これは、競合他社と比較して市場投入までの時間の優位性を意味します。
◎ブランディングとして効果的か?
ますます多くの消費者が持続可能性に関心を持っています。ヨーロッパにおいては、Whywasteなどのグリーンテクノロジー企業と協力して廃棄物を削減することは、社内で構築されたシステムについて話すよりもはるかに注目を集めています。
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