持続可能性から生まれるイノベーション ~スウェーデンから学ぶ、新たな成長と価値の創造~
明けましておめでとうございます。2025年が皆さまにとって素晴らしい一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
「再生と変革の年」といわれる2025年(巳年)、本年も毎年ご好評をいただいているスウェーデン視察ツアーを開催いたします!本ツアーは、サステナビリティ先進国スウェーデンの現場を訪れ、実際に行われている持続可能性の取り組みや、その取り組みが生み出すイノベーションを学ぶことを目的としています。小売業界をはじめとしたビジネスに携わる方々にとって、未来の成長戦略や価値創造のヒントを得る絶好の機会です。是非とも、ご参加をご検討ください。
2025年1月8日 Whywaste Japan シニアオフィサー 小川 訓昌
スウェーデン視察ツアーのねらい
近年、世界中で「サステナビリティ」が注目されています。環境保護だけでなく、それは今や私たちのビジネスや社会に新たな成長と価値を生み出す原動力となっています。
サステナビリティ先進国であるスウェーデンは、この分野で世界をリードしており、環境配慮型のビジネスモデルや持続可能性を基盤としたイノベーションを次々と生み出しています。地球環境への影響を最小限に抑えながら、企業や地域が経済的な成長を実現する仕組みを築き上げているのです。これらの取り組みは単なる「環境への配慮」にとどまらず、消費者や社会全体からの信頼を獲得し、事業の競争力を高める新しい価値創造の形として注目されています。
2025年に開催するスウェーデン視察ツアーでは、こうしたスウェーデンの持続可能性の取り組みが、どのようにイノベーションを生み出し、実現されているのかを現場で学ぶことができます。このツアーは、サステナビリティに関心のある企業や行政関係者の皆様にとって、これからのビジネスにおける「成長」と「価値創造」のヒントを得る貴重な機会となるでしょう。
ツアーの注目ポイント
- 世界が注目するサステナビリティの最前線
スウェーデンは、サステナビリティ国際ランキング(SDG INDEX)で過去4回にわたり第1位を獲得しており、世界をリードする持続可能性の先進国です。1990年代から循環型経済(サーキュラーエコノミー)を推進し、フェアトレードや環境ラベルの普及、廃棄物削減など、小売業界における先進的な取り組みを次々と実現しています。
このツアーでは、スウェーデンの最前線で活躍する企業や団体を訪問し、具体的な事例を学びます。 - 「Sustainability in Reality」を体験
スウェーデンのサステナブルな取り組みを「理想」ではなく「現実」として体験。環境だけでなく、消費者の満足度や企業の利益を両立させる現場を訪問し、具体的な実践の場から学ぶことができます。 - ツアー20年以上の実績:専門家のサポート
スウェーデンでの視察ツアーを20年以上手がけてきたOne Planet Cafe社だからこそ実現できる特別なプログラム。一般的な視察では得られない、専門家による解説や現地文化の背景に関する知識を提供します。現場での学びを自社のビジネスに応用するためのヒントを得ることができます。 - 特別な店舗視察とダイアログ
今回のツアーでは、多くの店舗を視察予定ですが、特に注目していただきたいのが、スウェーデン国内で全国トップの評価を受けたスーパーマーケット「ストーラ・コープ・ヴィスビィ(Stora Coop Visby)」です。ヴィスビィ市は、スウェーデンで最も大きな島「ゴットランド島」に位置する第一都市であり、観光地としても広く知られています。この地域ならではの特性を活かしたユニークな取り組みが、国内外から注目を集めています。視察当日は、マーカス店長が店内を案内し、取り組みについて詳しく説明していただく予定です。
視察後には、マーカス店長を囲んでディスカッションを行います。質疑応答をはじめ、取り組みの課題や成果、日本の状況との比較、さらには店舗でのサステナビリティ推進のアイデア出しなど、実践的で深い学びを共有する貴重な機会となるでしょう。
ゴットランド島の「コープ・ヴィスビィ」は、地域の業者や住民と協力し、持続可能性を実現するモデル店舗として知られています。特に、余剰物のリサイクルにおいては革新的な成果を挙げており、2018年に120トンだった廃棄物をわずか数年で劇的に削減。その結果、全国のスーパーマーケットの中でも最高評価を受けるまでに至りました。
この店舗の取り組みは、単なる環境配慮にとどまらず、消費者との信頼関係を築きながら、経済的な成功も実現しています。ツアーを通じて、こうした店舗運営の成功要因を現場で体感し、自社のビジネスに活かすための具体的なヒントを得られるでしょう。
- サステナビリティの取り組み全般: 店舗運営における環境配慮の仕組みや、地域の業者と連携したリサイクルの仕組み。2018年には120トンに上った余剰物を、2020年には40トン、2021年3月時点でわずか200kgにまで削減した実績があります。
- 食品ロス対策: 廃棄食品を最小限に抑えるための具体的な手法。
- 認証ラベル商品の品揃え: オーガニックやフェアトレード商品、動物福祉に配慮した商品など、幅広いラインアップの取り扱い。
- DX(デジタルトランスフォーメーション): 店舗運営を効率化し、環境負荷を軽減するためのデジタル技術の活用。
- ナッジコミュニケーション: 消費者が自然にサステナブルな選択をするための工夫。例えば、商品配置やポップのデザインなど、購買行動に影響を与える仕掛けを見学します。
- 消費者教育: 地域の消費者に対するサステナビリティ教育の実践例。
- 働く人の健康への配慮: 店舗スタッフの健康を重視した労働環境の整備。
ツアーで得られる主なテーマと学び
- サーキュラーエコノミーの具体例
- 小売業界で進んでいるリサイクルシステムや、廃棄ロス削減の取り組みを学びます。スウェーデン企業が実践する循環型経済の仕組みを視察し、持続可能なビジネスモデルについての理解を深めます。
- エシカル消費を支える仕組み
- 消費者が「環境に優しい選択」を自然に行えるよう設計された仕組みや、エシカル商品を効果的に展開するための方法を学びます。環境意識の高い消費者に対するマーケティング戦略がどのように組み立てられているのかを現地で体感します。
- サステナビリティに関するPR手法と顧客とのコミュニケーション
- スウェーデン企業がどのようにして持続可能性への取り組みを消費者に伝え、ブランド価値を高めているのかを学びます。また、エシカル消費や環境ラベル商品のPR手法、消費者との信頼関係を築くための効果的なコミュニケーション方法について具体的な事例を通じて理解を深めます。
- 持続可能性と経済成長の両立
- 環境配慮と収益拡大を同時に追求するスウェーデンのビジネスモデルを学び、自社での実践に活かせるアイデアを得られます。特に、小売業界における持続可能性を新たな成長戦略として活用する方法を探ります。
- スウェーデン人の意識と価値観
- 持続可能性が社会に浸透している背景には、スウェーデン人の意識や価値観が深く関わっています。ツアーでは、家庭訪問や専門家との対話を通じて、スウェーデンの文化や政策がどのように社会全体に影響を与えているのかを学びます。
2025年視察ツアー 概要
- 期間:2025年6月29日(日)~ 7月4日(金)5泊6日 現地集合・解散
- 訪問地:スウェーデン・マルメ(国内初フェアトレードタウン認定都市)、ゴットランド
- 宿泊施設:スカンディックホテル他 *北欧スタイルで環境方針を持つホテル(3つ星)以上
- 食事:朝食5回、昼食0回、夕食0回(機内食は除く)
- 参加費用:大人お一人様 428,000円~ *日本発着の航空券費用は含まれておりません
- お申込み〆切:2025年4月25日(金)
- 最小催行人数:12名様以上のお申し込みでツアーを実施いたします
案内役
ぺオ・エクベリ Peo Ekberg
株式会社One Planet Café
取締役・サステナビリティプロデューサー
スウェーデン出身。環境NGO団体リーダー、ジャーナリスト、国際環境ビジネスネットワーク代表を経て、現職。スウェーデンのサステナビリティ視察プログラムの企画・運営において、20年以上の経験を持ち、数多くの日本企業、自治体、大学、市民団体などのグループをアテンド。スウェーデンの知見とネットワークに加え、ジャーナリスト時代に培った70カ国以上での経験を活かし、グローバルとローカルのバランスよい視点でサステナビリティ推進支援を行う。イギリスBBCのWEBページHeroで、アル・ゴア元アメリカ副大統領やアルピニスト野口健氏と並び環境リーダーの一人として紹介される。武蔵野大学非常勤講師(環境政策論・5年間)
エクベリ 聡子 Satoko Ekberg
株式会社One Planet Café
代表取締役
日本企業のサステナブル経営・事業開発支援、人財育成支援の分野に20年以上従事。300社以上のコンサルティング実績と、1000人以上のグローバルなサステナビリティ有識者、企業経営者、従事者、スタートアップなどとの対話と協働経験に基づき、視察プログラムの企画や実践的な事業の推進支援を行う。
金沢大学先端科学・社会共創推進機構エグゼクティブコーディネーター、武蔵野大学工学部サステナビリティ学科 非常勤講師、東北大学大学院環境科学研究科非常勤講師(’05-’15)、NPOワンプラネット・カフェ ザンビア共同創設者
参加者の声:スウェーデン視察ツアーで得た学びと変化
「スウェーデンの小売業がどのようにサステナビリティを事業の中心に据えているかを直接見ることができ、大きな刺激を受けました。視察後、私たちの会社でも新たな取り組みをスタートさせています。」
R.O(男性、会社員)
「スウェーデンの消費者がどのようにサステナブルな商品を選び、支持しているのかを学べたことが非常に有益でした。今後のお客様とのコミュニケーションの企画に活かしていきたいです。」
T.O(男性、会社員)
「ワンプラネット・カフェの視察ツアーでの経験は、誰にとっても新しい世界の扉を開いてくれて、変化の一歩を踏み出すきっかけとなるはずです。また人生で一緒にサステナビリティの旅を共にしていきたいと思える、大切な仲間との出会いもあります。」
末吉里花さん(一般社団法人エシカル協会代表)
ツアーのパンフレットについて
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